近い。近すぎるくらい近い。人口100万を越える大都市の空港で中心市街地からこれほど近い空港は日本では他にない。
博多駅から地下鉄に乗れば次の次がもう空港駅で所要わずかに5分である。こんなところに空港があっていいのか、とさえ思えるほどである。博多湾上空から進入して南側にまわりこんでUターンするように滑走路34へ着陸するコースはずっと市街地の上を低空で飛行するので、その「町の上飛んでる」感は伊丹を上回る。かつての伊丹のような騒音問題はおこっていないのだろうか。
地元の人々から「板付」と呼ばれる飛行場は昭和20年(1945年)5月に陸軍飛行場として竣工。しかし3ヶ月後に敗戦を迎えるとすぐにアメリカ軍が接収して板付基地となった。そのような特異な歴史を持つ空港だが1951年からは民間航空にも利用されるようになり、今や年間利用者数2,000万人で羽田、成田に次ぐ国内第3位の空港となっている。
この空港で気をつけなければならないのは国際線ターミナルが国内線とは滑走路を挟んだ反対側にあること。
乗り継ぎの場合など気をつける必要がある。